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南アジアの河と山、2つの通行ボトルネックが解消

【Global Report】南アジアの河と山、2つの通行ボトルネックが解消

(連載第2回)新興国の物流最前線

今回はインドシナ半島の陸路物流を大きく改善すると思われる情報を2つお届けします。

図 1: 該当箇所の地図

1 つはカンボジアで「ネアックルン橋」が4月に開通したというニュース。カンボジアの首都プノンペンとベトナム最大の都市ホーチミンシティは、約240km離れていますが、昨今貿易量が増えているルートです。
このルートのネックはプノンペンから 60km 程東にあるメコン川の渡河で、これまでは橋がなく、フェリーでの通行を余儀なくされていました。フェリーの乗船時間は10分弱。ピストン輸送なのですが、運航が朝4時から夜11時までのため、如何せん深夜は通行ができず、混雑時にも乗船待ちが発生していました。
しかしこの度の開通により、フェリーの運航時間に左右されずに、トラックのスケジュールを柔軟に組むことができるようになります。

写真 1: フェリーの様子

写真 2: 工事中の橋(2013 年)

もう1つは、東西回廊のミャンマー部分、タイとの国境の街ミャワディと約60km先のコーカレイを結ぶ山岳ルートの迂回路(ドーナー山迂回路)が、今夏ついに開通するというニュース。このルートはバンコクとヤンゴンを結ぶメインルートですが、当該区間の山岳地帯が大きなネックとなっていました。
険しくて道が細く、通行も危険なので、曜日ごとに東行と西行の片側通行になっています。もし貨物が遅れると“次の日ではなく2日後まで待たなければならない”という大変な箇所です(写真3)。
迂回路は写真4(今年2月撮影、まだ工事中)の通り、対面通行可能で、ヘアピンカーブやアップダウンをかなり軽減した設計になっています。これまで4時間かかっていた約60kmの区間を1時間あまりに短縮できるようです。

写真 3:危険な山岳ルート

写真 4: 開通間近の迂回路

両ルートの開通で、陸路でのクロスボーダー物流が活性化し、荷主企業の選択肢も増えることになります。
当社も迂回路が正式開通しましたら再度調査に行き、皆様に最新状況をアップデートいたします。

この記事の著者

◆出身地:福岡県福岡市 ◆血液型:B 型 ◆趣味:ラグビー観戦、ランニング、旅行、酒
1993 年 早稲田大学 教育学部 英語英文学科 卒業
2001 年 University of Washington, Foster School of Business 修了 (MBA)
【得意分野】 新規事業の企画および立ち上げ、海外進出、国際交渉

iPhone に「been」という、これまで行ったことがある国を世界地図上で示すアプリがあります。社会人になってから 20 年強ずっと国際関連の仕事をしており、2009 年に当社に入社してからも海外調査や取材等で年間四分の一は海外出張という生活だったので、だいぶ地図も埋まるかな~と期待していたら、全世界のたったの 14%(32 ヶ国)しか行ってないことが判明しました。「あれだけエコノミークラスで長い時間を過ごしても 14%か…」と多少落胆しましたが、同じ国に何度行っても“1 つ”としかカウントされないのでしょうがないか。しかし、いつものハードでバタバタのビジネス出張ではなく、ゆったりしたプライベート旅行で「been」の地図を埋めていきたいものです。無料のアプリなので、興味のある方は試してみて下さい。

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