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バンコク~ヤンゴンを結ぶ陸のメインルート、新道開通!

【Global Report】バンコク~ヤンゴンを結ぶ陸のメインルート、新道開通!

(連載第6回)新興国の物流最前線

連載第3回では「東西回廊のミャンマー部分、タイとの国境の街ミャワディ(Myawaddy)と約60km先のコーカレイを結ぶ山岳ルートの迂回路(ドーナー山迂回路、新道)がまもなく開通」とお伝えしましたが、8月30日に正式開通したとの情報を得たため、現地に赴き実走調査を行ってきました。
おさらいですが、同ルートはタイの首都バンコクと、ミャンマーの最大都市ヤンゴンを結ぶ陸のメインルートです。
しかし、当該区間(旧道)が険しい山岳地帯のため、奇数・偶数日で西行き・東行きの一方通行に規制され、物流の大きなボトルネックとなっていました。

実際に現地に赴いてみると、大幅な改善がみられ、ハードインフラ面での問題はほぼ解消されたと言っていいでしょう。片側3.50~3.75mの一車線、路肩も十分にある道路が完成しており、これまで4時間以上かかっていた区間が、実走調査では約45分で通行することができました(片道、普通車の場合)。

写真 1:旧道と新道の分岐点

写真 2:記念碑

写真1は旧道と新道の分岐点で、右側へ行くと旧道、左側へ行くと新道です。
標識にはどちらもKawkareik(コーカレイ)と書いてあり、初めて来た人にはどっちかわからないのはご愛嬌・・・。タイ語、ミャンマー語、英語の3カ国語で記載された記念碑が建てられています。

分岐点を越えて新道に入ると山道が始まり、カーブが多く、アップダウンもあります。ただし、旧道と違って緩やかになるよう上手く設計されており、危険を感じる箇所は皆無でした。
ガードレールや交通標識(「急カーブあり」、「ローギア使用」など)も適宜設置されています。街灯は設置されていませんが、夜間の走行も十分可能です。(写真3)

写真 3:新道走行時の様子

「めでたし、めでたし」と言いたいところですが、ひとつだけ問題が残っていました。新道が開通したためか、国境の橋とミャンマー側の輸入ポイント、ミャワディトレードゾーン(MTZ)では、土曜日の午後なのに大型トラックが長蛇の列をなしていました。
地元の方に聞くと、やはりタイからミャンマーへ輸入される貨物が急増した模様です。

現在国境にかかる橋はひとつしかなく(写真5参照)、旅客車、貨物車が片側1車線の橋を入り乱れている状況。
しかも、中間地点で左車線通行から右車線通行に替わるため、混雑時はカオス状態になっています。ハードインフラ面では、貨物専用の第2橋建設が次の課題でしょう。
8月30日の新道開通セレモニー時に両国高官が来た際、第2橋に関しても日本で言う“鍬入れ”の様な行事を行ったそうなので、あと1~2年で完成するのではないかと期待しています。

写真 4:コーカレイ側 旧道との合流地点

写真 5:国境の橋が大渋滞

この記事の著者

◆出身地:福岡県福岡市 ◆血液型:B 型 ◆趣味:ラグビー観戦、ランニング、旅行、酒
1993 年 早稲田大学 教育学部 英語英文学科 卒業
2001 年 University of Washington, Foster School of Business 修了 (MBA)
【得意分野】 新規事業の企画および立ち上げ、海外進出、国際交渉

iPhone に「been」という、これまで行ったことがある国を世界地図上で示すアプリがあります。社会人になってから 20 年強ずっと国際関連の仕事をしており、2009 年に当社に入社してからも海外調査や取材等で年間四分の一は海外出張という生活だったので、だいぶ地図も埋まるかな~と期待していたら、全世界のたったの 14%(32 ヶ国)しか行ってないことが判明しました。「あれだけエコノミークラスで長い時間を過ごしても 14%か…」と多少落胆しましたが、同じ国に何度行っても“1 つ”としかカウントされないのでしょうがないか。しかし、いつものハードでバタバタのビジネス出張ではなく、ゆったりしたプライベート旅行で「been」の地図を埋めていきたいものです。無料のアプリなので、興味のある方は試してみて下さい。

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