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「個数データ」「商品サイズデータ」を整備しよう

【Logistics Report】「個数データ」「商品サイズデータ」を整備しよう

今回は「①入出庫や在庫等の個数データを保存しよう」「②製品・商品のサイズや重量 (正しくは「質量」ですが、イメージしやすいよう「重量」と記します)を測り、商品マスタに登録しよう」という、とても基本的な話をします。「そんなことは当然やってるよ!」という方もいらっしゃるでしょう。しかし、これらのデータをお持ちでない企業が多いのが実情です。

「当社の物流は非効率と思うので診てほしい」という依頼をいただいた時、「ではこのような物量データを提供してください」とお願いします。問題点を数値で確認し、改善策でどの程度の効果が期待できるかを示すには物量データが不可欠だからです。すると、①の「日々や月間の入出庫や在庫等の個数データ」は提供いただきますが、②の「商品サイズや重量」はお持ちでないというケースに多々出会います。更には、日々の出荷金額データならあるが、①の「個数データ」はないという場合も少なくありません。

出荷金額はモノの動きと必ずしも連動せず、物流の分析や改善には使えません。また個数データは、物流施設内の作業効率性・生産性分析に必要である他、出荷量の波動確認にもある程度使えます。ただ物流改善に使える物量データとは、容積や重量ベースの情報です。すなわち、どれだけの容積や重量のモノの動きが生じているのか、それを過不足なく処理するにはどれだけの車両や物流施設床面積が必要なのか等を確認し、それと現状を対比することによって、物流の効率性を評価するのです。特に、物流ネットワークの再構築や物流施設の移転・再編等を考える場合、共同配送等の輸送の効率化施策を考える場合には、容積や重量データが不可欠です。それにあたり、商品個々のサイズ(奥行×幅×高さ)と重量の情報が商品マスタに登録されていれば、個数データと併せてその情報を提供いただくだけで十分です。その情報を用いて個数データを容積や重量データに置き換え、分析や改善効果の算定に使うことが可能となるのです。

では商品のサイズや重量の測定情報がない場合はどうすればよいのか?それはケースバイケースで、何等かの参考数値から容積・重量をざっくり概算する事も多いですが、その場合算出数値が実務上の感覚と異なり、試行錯誤を繰り返す事もあります。厳密なデータが必要な場合、時間や費用をかけてでも、サイズや重量を一品ずつ実測する事が望ましいです。

物流改善は継続的であるべきこと、また物流全体の再点検の必要性も周期的に生じることを踏まえても、各商品のサイズや重量データを商品マスタに登録することが望ましいと言えます。

採寸や計量にはメジャーや計測器、秤等を使います。安価ではないですが、手間をかけずに行える採寸計量器もあります。なお物流で使う商品サイズや重量は、エンドユーザーへの販売時のパッケージに入れた個装ベースが基本です。ただ諸事情により個装単位での計測が難しい場合は、内装や外装単位でもやむを得ません。また流通業で常時ロールボックス単位での保管・輸送を行っている場合は、ロールボックス単位で保管・輸送数量を把握管理し、それにロールボックスのサイズを乗じて物量データとする場合もあります。

省人化物流機器・ロボットの実用化が進展し、AI を活用した物流改善も期待されますが、これらを活用した物流改善も、物量データ情報がなければ進めることができません。近い将来一般化する物流の自動化技術や AI の活用に備えるためにも、個数データと共に、商品サイズ・重量の計測と商品マスタへの登録・整備を心掛けることが必要です。

図:L(長さ・奥行)×W(幅)×H(高さ)と、重量を測ります
※販売時の個装ベースが基本

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この記事の著者

◆出身地:愛知県名古屋市 ◆血液型:A 型 ◆趣味:音楽(ロック・ジャス)鑑賞・ボクシング観戦・ランニング
1985 年 早稲田大学 法学部 卒業 2005 年 立教大学大学院 ビジネスデザイン研究科 修了
【得意分野】 ・マーケティング計画、リサーチ ・経営管理 ・アカウンティング ・フィージビリティスタディ

4月のポール・マッカートニー日本公演を観に行きました。昨年急病で全公演中止となったことを踏まえ、無事コンサートができるか心配する向きも多かったですが、それも杞憂に終わり、観客の多くはコンサート自体以上に、2時間半の公演を元気に終えたことを喜んでいた様子でした。それにしても、70 歳を超えてなお精力的に世界中をコンサートで回り、一方で別ジャンルの若いミュージシャンとのコラボ作品創作にも取組む彼のバイタリティには見習うべきものがあります。労働力人口の減少に拍車がかかることが不可避である今日、我々のような熟年世代も、従来の体力任せの仕事は難しいものの、新たな物の見方も積極的に学びつつ、より高質の仕事の成果を追求する姿勢を持ち続けなければと感じました。

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